草の根・人間の安全保障無償資金協力 贈与契約署名式
令和4年10月18日


10月11日、大使公邸において、草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約署名式が行われ、グロドノ大学病院との間に、贈与契約が署名されました。
署名式には徳永博基駐ベラルーシ日本国特命全権大使とラザレヴィチ同病院長が参加しました。
署名式には徳永博基駐ベラルーシ日本国特命全権大使とラザレヴィチ同病院長が参加しました。

グロドノ大学病院には、大腸ビデオスコープと内視鏡用送水ポンプを調達するために79,000ドルが供与されます。同病院は、グロドノ州グロドノ市に所在し、同州に居住するチョルノービリ原発事故によって影響を被った人(約2万人)を中心に幅広い医療サービスを提供しています。同病院は州全体から患者を受け入れているものの、大腸ビデオスコープを使った検査需要を十分に賄うことができていません。また、内視鏡用送水ポンプがないため、ポリープや腫瘍の切除にも支障を来しています。新しく両機材を整備することにより、今後は検査や施術の件数が年間約3,200件から約5,200件に増加する見込みです。

日本政府は、ベラルーシにおいてチョルノービリ原発事故による影響を受けた人々を支援するため、2004年から草の根・人間の安全保障無償資金協力を実施しております。本プロジェクトは第60番目(グロドノ州では4番目)のプロジェクトとなり、これまでの支援の総額は4,615,965ドルとなります。日本大使館は今後ともベラルーシの人々に直接裨益するプロジェクトの実施に取り組んでいきます。