日本映画上映会(2016年3月):震災関連映画特集

平成28年3月1日
afisha 2016年3月10日~3月13日

東日本大震災関連映画特集

ミンスク市映画館《POBEDA》

ul. Internatsional'naya, 20, Minsk
tel. (017) 2037766


いずれも日本語音声,ロシア語字幕付きで上映します。
入場券は各上映開始一時間前より会場ロビーで配布いたします(無料)。
Japan Foundation
 
家路
Родная земля
監督:久保田 直   2014年,118分 3月10日(木)  19:00
(オープニング)
homeland
© 2014『家路』製作委員会
出演:松山ケンイチ,内田聖陽,田中裕子,安藤サクラ。 東日本大震災後の福島に暮らす家族の喪失と再生を描いた作品。事情により20年近く前に実家を離れていた次郎は,福島第一原発事故後に無人となった実家へと戻って来る。たった一人で農業を再開する次郎。一方,次郎の異母兄・総一は,父の後妻である次郎の母・登美子と,妻,娘の四人で仮設住居に暮らす。先祖伝来の田畑を失い,悶々と毎日を送る総一。登美子もまた,総一夫婦に遠慮しつつ,過去に負い目を感じる日々であった。警戒区域となっている故郷で,新しい人生を始める決意をした次郎。総一もまた,突然の次郎の帰郷をきっかけに,少しずつ将来の道を模索し始める。

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遺体 明日への十日間
Воссоединение
監督:君塚 良一   2013年,105分 3月11日(金)  19:00
reunion
© 2013 Fuji Television Network
出演:西田敏行,緒方直人,勝地涼,佐藤浩一,筒井道隆。岩手県・釜石市で津波による犠牲者の遺体処理に関わる人々の苦悩と成長を描く。未曾有の大津波で大きな被害に見舞われた釜石市では,廃校となった中学校に設けられた臨時遺体安置所に,親族を探す人々が続々と訪れ,現場は混乱を極める。かつて葬儀社に勤務していた民生委員の相葉は,この光景に衝撃を受け,ボランティアで世話役を買って出る。遺体に声をかけ,親族の心の傷を和らげようと務める相葉の姿に,当初は戸惑いを見せていた市役所の職員たちも次第に心を動かされ,少しでも多くの遺体を家族に帰すべく,率先して動くようになっていく。

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この空の花 長岡花火物語
Цветы в небе - фейерверк в Нагаока
監督:大林 宣彦   2012年,160分 3月12日(土)  16:00
casting bloosoms to the sky
©Nagaoka movie production Committee, PSC . All rights reserved.
出演:松雪康子,髙嶋政宏,原田夏希,猪股南。中越・東日本の震災と太平洋戦争時の空襲,広島・長崎の記憶を繋ぐ作品。天草の地方紙記者・玲子は長崎市出身の被爆二世。玲子は東日本大震災後,いち早く被災者を受け入れた新潟県長岡市を取材で訪れる。山古志で高校教師を務めるかつての恋人・健一からは,8月の長岡花火大会で,彼の生徒が書いた脚本を上演するので観に来て欲しいとの手紙が届いていた。取材先で玲子は人々の話を聞くうち,多くの不思議な体験をする。やがてそれらは,過去・現在・未来へと続く物語であることが明らかになっていく...。




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野のなななのか
Семь недель
監督:大林 宣彦   2014年,171 分 3月13日(日)  16:00
seven weeks
出演:品川徹,常盤貴子,安達祐実,寺島咲。大林宣彦監督が,『この空の花 長岡花火物語』に続き,戦争と平和,生と死を扱った作品。北海道・芦別で古物商を営む元病院長・鈴木光男は,雪の降る中,92歳で息を引き取る。各地に散らばっていた光男の妹,孫,曾孫らが葬儀で久しぶりに芦別に集まる。そこへやって来た謎の女・信子。「なななのか」(四十九日)まで生と死の間をさまよう光男の魂により,終戦時に樺太(サハリン)に渡った光男の過去と,信子の正体が少しずつ明らかになっていく。七週間後,再び集まった家族たちは,それぞれの小さな秘密を抱えながらも,家族の絆やふるさとの意味を見つめなおし,未来に向かって生きていこうと決意するのであった。