令和4年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「グロドノ大学病院内視鏡整備計画」供与式の実施
令和7年5月26日


5月20日、グロドノ市で草の根・人間の安全保障無償資金協力による「グロドノ大学病院内視鏡整備計画」の機材供与式が行われました。供与式には山本大使、ラザレーヴィチ院長をはじめ同病院の多くの医療関係者が出席しました。


グロドノ大学病院が所在するグロドノ州では、1986年に発生したチョルノービリ原発事故により、大腸がん等の発症率が依然として高いため、グロドノ大学病院では疾病の早期発見に取り組んでいます。診断・治療に必要な大腸ビデオ内視鏡を追加導入するため、本計画により日本政府から総額79,000ドルの草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援が実施されました。本計画により、大腸ビデオ内視鏡を用いた検査数が年間約1.6倍増加し、グロドノ市の住民に対する医療サービスの水準が向上します。

日本政府は草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、同事故の被災者に直接裨益するよう、ベラルーシに過去約20年間で62件に及ぶ様々な案件を実施してきました。本プロジェクトを通じて、今なお事故の被害に苦しむ方々やその家族を支援するとともに、日本とベラルーシの人々の交流が拡大することを願います。