令和6年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「センノ地区中央病院内視鏡整備計画」供与式の実施

令和7年11月6日
挨拶
大使挨拶

11月5日、センノ地区で草の根・人間の安全保障無償資金協力による「センノ地区中央病院内視鏡整備計画」の機材供与式が行われました。供与式には山本大使、ゴルチンスカヤ院長、クリャチン・センノ地区長、ヴィシュネヴェツキー・ヴィテプスク州保健総局局長のほか同院の多くの医療関係者が出席しました。
 

供与機材
供与機材

センノ地区中央病院が所在するセンノ地区には、事故処理作業員を含む約2,000人のチョルノービリ原発事故によって被災地を追われた人々が居住しているため、同院は内視鏡検査による疾病の早期発見に積極的に取り組んでいます。診断・治療に必要な上部消化管ビデオ内視鏡及び大腸ビデオ内視鏡を導入するために、本計画により日本政府から総額71,933ドルの草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援が実施されました。本計画により、内視鏡を用いた検査数が年間約1,600件増加し、センノ地区の住民に対する医療サービスの水準が向上します。

日章旗プレート掲示
日本政府は草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、同事故の被災者に直接裨益するよう、ベラルーシに過去約20年間で62件に及ぶ様々な案件を実施してきました。本プロジェクトを通じて、今なお事故の被害に苦しむ方々やその家族を支援するとともに、日本とベラルーシの人々の交流が拡大することを願います。