草の根・人間の安全保障無償資金協力 贈与契約署名式

令和7年3月18日
署名
握手

3月13日、大使公邸において、草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約署名式が行われ、ゴメリ州臨床がんセンターとの間で贈与契約が署名されました。

署名式には山本広行駐ベラルーシ日本国特命全権大使、同夫人、長谷川参事官、チシコヴァ・ゴメリ州臨床がんセンター院長、クドレヴィチ大統領官房人道支援局長、シドルク外務省アジア・アフリカ・ラテンアメリカ総局次長兼アジア・豪州・オセアニア局長、グルシュコフスキー保健省渉外局長ほかが参加しました。
 

集合写真

ゴメリ州臨床がんセンターには、大腸内視鏡一式を調達するため約120,000米ドルが供与されます。同センターはチョルノービリ原発事故で最も深刻な被害を受けたゴメリ州に所在し、がん専門の国立病院として、同州内各地の医療機関でがんの疑いがあると診断された患者の精密検査を請け負っており、州全域から毎年約20万人以上の患者を受け入れています。

新しく大腸内視鏡一式を設備することにより、同センターの大腸がん検査数が、年間約1,700件から年間3,000件(約1.8倍)に増加し、検査待ちの時間を短縮することが見込まれています。これにより同地域におけるがんの発見率及び高質治療に寄与することが期待されています。

日本政府は、ベラルーシにおいてチョルノービリ原発事故による影響を受けた人々を支援するため、2004年から草の根・人間の安全保障無償資金協力を実施しています。本プロジェクトは第62番目のプロジェクトとなり、これまでの支援の総額は約5百万米ドルとなります。日本大使館は今後ともベラルーシの人々に直接裨益するプロジェクトの実施に取り組んでいきます。