NHK連続ドラマ小説『カーネーション』:あらすじ



  Japan Foundation
  在ベラルーシ日本国大使館とベラルーシ国営テレビ・ラジオ会社は
国際交流基金の提供するNHKの連続ドラマ小説『カーネーション』を放映いたします


月曜~金曜 『BELARUS 3』にて放映中

放映終了いたしました

『カーネーション』のご感想をお聞かせください



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  第31~60話    第61~91話    第92~121話    第122~151話


第1~6話(1月26日~28日放映)

大阪・岸和田の呉服店の長女・糸子は,幼い頃から地元の祭り・だんじりが大好き。いつの日かだんじりの屋根に乗る大工方になりたいと夢見ていた。しかし,女は駄目だと知って落胆。そんなある日,神戸の祖父母を訪れた糸子は,初めて西洋のドレスを目にし,その美しさに心を奪われる。三年後,14歳になった糸子は,仕立屋になることを夢見るようになっていた。



 
第7~12話(1月29日~2月2日放映)

女学校に通う糸子は,パッチ屋の店先でミシンを見つける。数日後,店の主人が糸子にミシンを使わせてくれると言う。糸子は父・善作に,パッチ屋を手伝うことを許可して欲しいと申し出るが,父は許さない。ある日,いじめられていた幼馴染の勘助を助けようとした糸子は,逆にやられてしまう。男の子に勝てないこと,ミシンを使わせてもらえないことが悔しくて泣き叫ぶ糸子。そんな糸子に善作がかけた言葉は…



 
第13~18話(2月3日~5日放映)

女学校を辞めた糸子はパッチ屋で働き始めるが,先輩の職人と衝突する毎日にくじけそうになる。そんなある日,風邪で早退し帰宅した糸子は,母が自分の頑張りを褒めるのを耳にし,自信を取り戻す。2年のうちにパッチ作りの技術を習得し,再び仕立屋になる夢が膨らむ。糸子は父親に,洋服作りを許してもらおうとの期待を込めて手作りの「あっぱっぱ」を贈るが…



 
第19~24話(2月6日~10日放映)

不況で店を解雇された糸子は,職探しをする途中,ミシンの実演販売を行う女性・根岸に出会う。家族に内緒で根岸のミシン教室に通い始める糸子だが,本格的な洋裁には程遠い授業の内容に失望してしまう。ミシン購入を初めは拒んだ父・善作だったが,程なく態度を変え,根岸に糸子への指導を頼み込む。根岸の洋裁教室は,自分で縫ったワンピースを着て町を歩くことから始まった…。



 
第25~30話(2月11日~13日放映)

糸子は心斎橋の百貨店に乗り込み,支配人に店員の制服づくりを申し出るが,あっさり却下される。父の善作は,作った見本を着て会ってもらえと糸子をけしかける。試みは成功し,糸子の制服は採用となった。しかし20着を一週間で仕上げることになり,途方に暮れる糸子。ミシン探しに駆け回る糸子を尻目に,善作がミシンを購入,家族の協力で無事納品に漕ぎ着けた。休む間もなく次の大量注文が舞い込むが,善作は今度は全て自力でやるよう糸子に告げる。



カーネーション
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           © NHK    ベラルーシで放映される『カーネーション』は国際交流基金が提供しています



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  第1~30話    第61~91話    第92~121話    第122~151話


第31~36話(2月16日~18日放映)

糸子は父の呉服店の店先に,洋服作りますと広告を張り出す。最初の客となった駒子に,無料で服を作る糸子。父はそれを知って激怒し,糸子を紳士服の店に修行に送り出す。糸子はそこで,偶然知り合った踊り子のサエのためにイブニングドレスを作ることになる。初めは言い争う二人だったが,サエの気持ちを知った糸子は,ドレス作りを再開する。



 
第37~42話(2月19日~23日放映)

サエのイブニングドレスは大評判となり,紳士服店には客が殺到。糸子は父に,自分の店を持ちたいと言うが,父は再び糸子を修行に出すのだった。生地店で販売員補助を始めた糸子は,型紙を使わない布裁断方法で客をさばき,再び人気を呼ぶ。日本にも洋服の時代が来たと感じた糸子は,再度父親の説得を試みるが,父は激怒。そんなある日,仕事から帰宅した糸子が目にしたのは...



 
第43~48話(2月24日~26日放映)

父の呉服屋を譲り受け,洋裁業を始めた糸子。仕事に忙殺される中,かつての同僚,勝と再会する。本人も知らぬ間に,勝と糸子の縁談話が家族によってまとめられる。祝言も間近となったある日,糸子は300坪のテントを一晩で縫うという仕事を引き受け,無理がたたって膝を痛めてしまう。それでもミシンを踏み続けた糸子は,幼馴染・奈津の助けで祝言の席に担ぎ込まれる。二年後,糸子と勝には長女・優子が誕生する。



 
第49~54話(2月27日~3月3日放映)

戦争の影が濃くなってきた1937年,贅沢を禁じる戦時統制にも関わらず,糸子の店は繁盛していた。ある時,金糸が入っているため売れないという大量の布地を手に入れた糸子は,それで上手く服を仕立て,大人気となる。難産の末,次女・直子が誕生。仕事を続けるため,親戚に直子を預けた糸子だが,気になって仕事に集中できない。1941年,幼馴染の勘助が前線から戻るが,別人のような様子に糸子は驚く。



 
第55~60話(3月4日~6日放映)

1941年。抵抗していた糸子もついにモンペを履くことに。幼馴染の勘助を元気づけようと糸子は,憧れていたサエを引き合わせるが,勘助は激しいショックで自殺を試みる。さまざまな出来事に滅入る糸子だったが,家族や従業員のために店を守ろうと気を取り直す。やがて夫・勝は召集を受け,戦地に赴く。ミシンまで国家に供出せよとの指示に,必死に抵抗する糸子。そんな時,糸子の家で火事が発生する。



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  第1~30話    第31~60話    第92~121話    第122~151話


 
第61~66話(3月9日~11日放映)

父・善作は不注意からのボヤで重症の火傷を負う。突然の出来事に我に返る間もないまま,三女・聡子が誕生。大島紬を惜しげもなくモンペにした祖母に触発され,糸子は着物をモンペに作り替える方法を広めようと思い立つ。開いた教室は大人気となる。体調が回復してきた父は,近所の仲間たちと温泉旅行に出発する。心配した糸子だったが,久しぶりに楽しげな父の姿に,餞別代りの国民服を縫って送り出す。しかしその晩,善作の危篤を知らせる電報が届けられる。



 
第67~72話(3月12日~16日放映)

父・善作は温泉旅行先で帰らぬ人となった。戦時の盛大な葬儀は,一家が闇で食糧を得ているのではないかとの憶測を呼ぶ。買出しに出た糸子は,周囲からの疑いの視線に会い,世間の目の厳しさを痛感する。ミシンを供出せよとの再度の圧力に対し,糸子は軍服を縫うことで窮地を免れる。料亭の若女将・奈津は多額の負債を抱え,店を買わないかと糸子に持ちかける。戦局が厳しくなる中,幼馴染の勘助は再び戦場へ向かう。



 
第73~79話(3月17日~20日放映)

1945年,大阪でも空襲があり,糸子は家族を山間部に疎開させる。食糧調達に奔走する最中,夫・勝の死を伝える通知が届く。8月の終戦を迎え,人々が喪失感にとらわれる中,糸子は数週間で洋服づくりを再開し,商売は間もなく軌道に乗る。闇市でパーマ髪と洋服の女性を目にした糸子は,新しい時代の到来を予感する。糸子はパーマ機を求めて東京へ向かう。



 
第80~85話(3月20日~25日放映)

1945年12月。糸子は初めて髪にパーマを当てる。数日後,闇市で水玉の生地を見つけた糸子は,その布でワンピースを作る。ワンピースは大人気となり,客が店に押しかける。繊維業者組合に加盟した糸子は,企業家の北村と,仕立屋の周防と知り合う。周防は小原洋服店で紳士服の仕立てを手伝うことに。一方,幼馴染の奈津が娼婦に身をやつしたことを知った糸子は,何とか奈津を救おうと試みる。



 
第86~91話(3月25日~30日放映)

幼馴染の奈津は糸子の斡旋で近所の美容店に就職する。糸子は既製服ビジネスを立ち上げた北村のパートナーとなり,デザインを担当することとなる。そこで糸子は周防と再会する。糸子はディオールの「ニュールック」を採り入れた女性服をデザインする。自分の店を経営するかたわら,デザイナーとしての仕事で多忙を極めた糸子は,北村商店開店の日を迎える。



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  第1~30話    第31~60話    第61話~91話    第122~151話


 
第92~97話(3月30日~4月2日放映)

1948年。密かに糸子に思いを寄せていた北村は,嫉妬から周防を解雇する。糸子は自分の店に周防を雇い入れる。小原洋装店は繁盛し,糸子は奈津の婚約者の頼みで初めてウェディングドレスを縫う。一方,妻子ある周防との関係を噂され,窮地に立つ糸子。親戚や隣人は揃って周防と別れるよう説得するが,糸子は頑固にこれを拒む。思案の末,糸子は近くの町に店を開き,周防が経営できるようにすることを決意する。



 
第98~103話(4月2日~7日放映)

1954年秋。41歳の糸子は,改装した店で最初のファッションショーを開催。長女・優子は,東京の美大進学を希望するが,糸子は却下。結局優子は地元の洋裁学校に入学するが,ほどなくして東京の学校に移りたいと言い出し,糸子も承諾する。1957年,優子は休暇で自分の教師を伴って帰郷。教師は妹・直子の描いた絵を目にし,直子に洋裁の道を勧める。



 
第104~109話(4月7日~10日放映)

1958年。クリスチャン・ディオールが「トラペーズライン」と名付けたコレクションを発表。これまでのディオールとは大きく異なるデザインに,糸子は魅力を認めることができない。次女・直子が東京の姉・優子のアパートに身を寄せ,同じ洋裁学校に通い始める一方,三女・聡子はテニスの選手として活躍する。上質の生地を入手した糸子は,北村と組んで既製服を作ったが,東京から届いた新しい流行の前に完敗。長女・優子は学校を卒業し,糸子の店で働き始める。一ヵ月後,初めて客のためのデザインを任せられた優子だったが…



 
第110~115話(4月10日~14日放映)

1959年,次女・直子は若手デザイナーの登竜門である「装麗賞」を受賞。この賞を獲れなかった姉・優子は苦い思いを味わう。店での失敗もあって腐る優子を糸子はきつく叱る。1961年,直子は学校を卒業し,東京のデパートに店を開く。周囲に妥協できない直子は孤立し,ついには店のスタッフも辞めてしまう。優子は直子を助けるため,上京を決意する。一方,三女・聡子はテニスの全国大会で遂に優勝し,晴れて故郷に凱旋する。そんな聡子の意外な決断とは…



 
第116~121話(4月14日~16日放映)

1963年。洋裁の勉強を始めた聡子は,母や姉たちのデザイン画を手本に,スケッチの練習を繰り返す。聡子と共に母・糸子もモードの世界に惹き込まれていく。デザイナーとして成長していく娘たちの様子を眺め,店主の座を退くことを考え始めた糸子。一方東京では,優子・直子姉妹の仲が再び険悪になり,口論の末,優子は実家に戻る。しかし優子は独立したいと言い出し,糸子はショックを受ける。1965年,優子は大阪・心斎橋に店を構える。そんな頃,聡子のデザインしたミニスカートが意外な反響を呼ぶ。



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  第1~30話    第31~60話    第61話~91話    第92~121話


 
第122~127話(4月16日~20日放映)

1970年,次女・直子が結婚,マスコミの注目を引く。デザイナーとしての人気が高まる一方,経営状況は不安定で,糸子は手を貸さずにはいられない。一方,未熟だった三女・聡子の成長が目覚しく,糸子は聡子に店を譲る決心をする。しかし聡子はロンドン行きを決意,糸子の引退は再び先送りとなった。そんな中,北村に東京行きを誘われる糸子だが,迷った末,だんじり祭りの日に自分の進む道を決める…。



 
第128~133話(4月20日~22日放映)

1985年。長女・優子の次女である孫娘の里香が,糸子の元へ転がり込む。里香は髪を染め,常にジャージ姿で学校に行こうとしない。そんなある時,馴染みの生地問屋のひ孫・譲が老舗の呉服屋の跡取り・栄之助を連れて糸子を訪ねる。栄之助は,自らのミスで抱えてしまった100反の生地をさばく方法を教えて欲しいと言う。断る糸子だが,栄之助は諦めず,着物地を使ったスーツのデザインを提案する。迷った末に糸子は,結局助け舟を出すことに。



 
第134~139話(4月22日~24日放映)

譲と栄之助は商社マン・守を連れて再び糸子を訪れ,オハライトコブランドの立ち上げを提案する。そんなある日,糸子は階段から落ちて足を骨折。娘たちは引退を勧めるが,糸子は「攻撃は最大の防御」をモットーに,着物地から洋服をつくる自らのブランド立ち上げを決心する。心配する孫娘・里香に糸子は「苦しんでいるのではなく,仕事に熱中しているだけ」と言う。ブランドのPRに,糸子は三人の娘たちとテレビ番組に出演する。



 
第140~145話(4月24日~28日放映)

2001年。88歳の糸子は,通院する病院で看護婦と患者たちをモデルにしたファッションショーを開くことになる。この病院で糸子は幼馴染の奈津と再会する。糸子が服のデザインやショーの準備に忙しくしているうち,奈津はいつの間にか退院。モデルたちに歩き方の指導を始めた頃,一人の女性がモデルとして加わることになる。二児の母というこの女性は,末期がんで余命わずかと宣告されていた。女性は家族の見守る中,最後に登場し,ショーは大成功のうちに終了する。



 
第146~151話(4月28日~30日放映)

2005年。92歳になった糸子は,相変わらず忙しく充実した毎日を送っている。住み慣れた家の二階を改装してサロンを開き,着物を洋服にリメイクする教室を開始する。ある日,優子の頼みで都内の病院での講演を引き受けた糸子は,周防の娘という女性に会う。2006年,突然倒れた糸子は入院,駆けつけた娘たちは久しぶりに母の周りに集まる。一度はもちなおした糸子だったが,数日後,息を引き取る。2010年のだんじり祭りの日,サロンに飾られた糸子の写真が集まった人々を優しく見守る…。



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