第14回ベラルーシ日本語弁論大会(実施報告)
(日本・ベラルーシ外交関係樹立25周年記念大会)
実施報告

2017年3月10日,ミンスク市のベラルーシ国立大学において,日本とベラルーシの外交関係樹立25周年を記念する第14回ベラルーシ日本語弁論大会が開催されました。はじめに,主催者を代表して在ベラルーシ日本国大使館より,德永博基・駐ベラルーシ日本国大使が開会の辞を述べたのに続き,会場を提供したベラルーシ国立大学国際関係学部のシャドゥルスキー学部長およびボロヴォイ同学部東洋語学科長も,両国関係の一層の発展を願う挨拶で応えました。
大会は,毎年秋にロシア・モスクワで行われる国際学生弁論大会への国内予選を兼ねる第一部と,初学者を主な対象とした第二部に分かれて行われ,計17名の出場者がそれぞれ約5分のスピーチを発表しました。スピーチの内容・発表ぶりや続く質疑応答の様子を審査員団が評価した結果,第一部ではNPO法人東洋伝統文化協会《葉隠》のアレクサンドラ・ペホータさんが,第二部ではベラルーシ国立大学のマルガリータ・コソヴィチさんが,それぞれ一位となりました。第一部の優勝者ペホータさんには,協賛企業の株式会社東京インスツルメンツより,二週間の訪日日本語研修に参加する権利が提供されました。また,同部門第二位のディアナ・ルィバコワさん(ミンスク国立言語大学)は,国際交流基金が実施する日本語研修プログラムの参加候補者となりました。また,モスクワ弁論大会の出場資格は大学生に限られるため,高校生のペホータさんに代わり,二位のルィバコワさんが同大会にベラルーシ代表として出場することとなりました。各部門三位までの入賞者には,賞状のほか,株式会社東京インスツルメンツの駿河正次代表取締役会長,丸紅株式会社,有限会社「ImEx Trade」(ベラルーシ),NPO法人東洋伝統文化協会《葉隠》から提供された各種賞品が贈られたほか,参加者全員にミンスクの姉妹都市・仙台市より,同市の伝統工芸品,玉虫塗りの栞が贈呈されました。
休憩時間にはアトラクションとして,ベラルーシに留学している日本人学生によるロシア語のスピーチ,既に帰国した学生から届いたビデオレターの上映が行われたほか,日本についてのクイズコーナーや,有志による日本語の歌も披露されました。最後に,審査委員長を務めた德永大使からの講評に続き,大使館と共に大会を主催したベラルーシ日本語教師会を代表してレーヴィナ会長が閉会の辞を述べ,大会は終了しました。

アレクサンドラ・ペホータさん(第1部第1位)

ディアナ・ルィバコワさん(第1部第2位)

マルガリータ・コソヴィチさん(第2部第1位)
- 第1位
- アレクサンドラ・ペホータ(NPO法人東洋伝統文化協会《葉隠》,「知覚の芸術」)
- 第2位
- ディアナ・ルィバコワ(ミンスク国立言語大学,「不滅の人間」)
- 第3位
- エレナ・コンダジェンコ(ミンスク国立言語大学,「りんごとオレンジと,どちらがおいしいか」)
- 特別賞
- アナスタシヤ・ヴォルコワ(ベラルーシ国立大学,「なぜ,急ぐの?」)
- 審査委員特別賞
- エミリヤ・アリエワ(ベラルーシ国立大学,「買い物と買い方の変化」)
- 第1位
- マルガリータ・コソヴィチ(ベラルーシ国立大学)
- 第2位
- リュドミラ・カリューク(NPO法人東洋伝統文化協会《葉隠》)
- 第3位
- アナスタシヤ・ミルトゥコ(ベラルーシ国立大学)
- 特別賞
- アレクサンドラ・ジュコフスカヤ(ベラルーシ国立大学)




