第15回ベラルーシ日本語弁論大会(実施報告)
実施報告
2018年3月23日,ミンスク市のベラルーシ国立大学国際関係学部において,第15回ベラルーシ日本語弁論大会が開催されました。はじめに,主催者を代表して在ベラルーシ日本国大使館より,德永博基・駐ベラルーシ日本国大使が開会の辞を述べたのに続き,会場を提供したベラルーシ国立大学国際関係学部のシャドゥルスキー学部長およびボロヴォイ同学部東洋語学科長,協賛企業「ImEx Trade」のクブィシュキン社長,同社日本語通訳のマルドゥセヴィチさん,武田製薬の佐藤ベラルーシ事務所長,後援団体NPO法人東洋伝統文化協会《葉隠》ガエフスキー理事長が出場者・来場者への挨拶を行いました。
大会は,毎年秋にロシア・モスクワで行われる国際学生弁論大会への国内予選を兼ねる第一部と,初学者を主な対象とした第二部に分かれて行われ,計14名の出場者がそれぞれ約5分のスピーチを発表しました。スピーチの内容・発表ぶりや,スピーチに関連した質疑応答の様子を審査員団が評価した結果,第一部ではミンスク市内ギムナジウム11年生のアレクサンドラ・ペホータさんが,第二部ではミンスク国立言語大学のアナスタシヤ・サフコワさんが,それぞれ一位となりました。モスクワ弁論大会の出場資格は大学生に限られるため,二年連続で優勝を飾った高校生のペホータさんに代わり,二位のマリヤ・ヴォロビヨワ(ベラルーシ国立大学)さんがベラルーシ代表として同大会に出場することとなりました。ヴォロビヨワさんはさらに,9月に国際交流基金関西国際センターで実施される日本語研修への参加候補者ともなりました。第一部第三位には語学学校「LinguaLand」で日本語を学ぶヴィクトリヤ・カポルツェワさんが入賞したほか,童謡のメロディーも交えての発表を行ったワレリー・ビクチェンタエフさん(日本文化情報センター)が審査員特別賞に選ばれました。第一部の優勝者には,ミンスクの姉妹都市・仙台市より姉妹都市交流45周年を記念して郡 和子市長サインの添えられた和露辞典が贈られたほか,同部門三位までと第二部一位の入賞者には,賞状に加え,丸紅株式会社,武田薬品,「ImEx Trade」社,《葉隠》からの各種賞品が提供されました。また,参加者全員に仙台市からの伝統工芸品・玉虫塗りの栞をはじめとする記念品も贈呈されました。
休憩時間にはアトラクションとして,ベラルーシに留学している日本人学生2名によるロシア語のスピーチ,ベラルーシ国立大学,ミンスク国立言語大学の学生有志による日本語の歌,《葉隠》の日本語学習者による来場者を巻き込んでの寸劇「桃太郎」などが披露されました。最後に,審査委員長を務めた德永大使からの講評に続き,大使館と共に大会を主催したベラルーシ日本語教師会を代表してレーヴィナ会長が閉会の辞を述べ,大会は終了しました。
- 第1位
- アレクサンドラ・ペホタ(「教えの歌」)
- 第2位
- マリヤ・ヴォロビヨワ(ベラルーシ国立大学,「違う人になりたい」)
- 第3位
- ヴィクトリヤ・カポルツェワ(《LinguaLand》,「自信」)
- 審査員特別賞
- ワレリー・ビクチェンタエフ(日本文化情報センター,「子供のときから日本語を勉強するのが一番いいです」)
- 第1位
- アナスタシヤ・サフコワ(ミンスク国立言語大学)
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アレクサンドラ・ペホタさん(第1部第1位) | マリヤ・ヴォロビヨワさん(第1部第2位) | ヴィクトリヤ・カポルツェワさん(第1部第3位) | アナスタシヤ・サフコワさん(第2部第1位) |