ミンスク市におけるサクラの植樹式(2016年5月)
2016年5月12日ミンスク市内の民族友好公園にて,サクラ並木の植樹記念式典が行われました。同公園に植えられたサクラの苗木120本は,チェルノブイリ原子力発電所事故30年と東日本大震災5年に際し,日本とベラルーシの友好の証として日本のJT社(日本たばこ産業株式会社)よりベラルーシに寄贈されたものです。さらに30本の苗木がベラルーシハイテクパークにも贈られました。このプロジェクトは,JTグループの一員であるJTインターナショナル(JTI)社(ベラルーシ)及び在ベラルーシ日本国大使館の支援を得て実現し,ベラルーシ側では非常事態省が苗木の受け取り手となりました。
植樹式典は公園一角の「斃れし者らの最後の救い」聖堂脇にある広場で開幕し,ラスタ非常事態省次官,淺村在ベラルーシ日本国大使館臨時代理大使,福地JT執行役員がそれぞれ挨拶を行いました。チェルノブイリ事故犠牲者に捧げられた慰霊碑と「ヒロシマ平和の石」近くに3本の苗木が植えられた後,来場者は桜並木へと移動し,ラスタ非常事態省次官と福地JT執行役員のテープカットで桜並木がオープンしました。並木には石に銘板をつけた記念碑も設置されました。この後さらに来場者を対象として,NGO法人東洋伝統文化協会《葉隠》による日本においての桜にまつわる文化の解説や,折紙教室も実施されました。
日本を象徴する花であるサクラは,日本との友好のしるしとして外国にしばしば寄贈されています。米国の首都ワシントン市のポトマック川河畔にあるサクラ並木は100年以上前に植樹されたもので,毎年「全米桜祭り」が開催されています。ベラルーシにはこれまで,ミンスク市の仙台広場や植物園などに桜が寄贈されていますが,今回の植樹は最も規模の大きなものとなりました。
JTグループは各国で積極的なメセナ活動を展開しており,ベラルーシではJTI社が毎年ベラルーシの人々に日本文化を紹介する文化行事を実施しています。2014年にはJT・JTI両社の協賛により,ベラルーシ出身の初代ロシア帝国駐日領事,ヨシフ・ゴシケヴィチ生誕200年を記念する諸行事がベラルーシ,日本,ロシア,フランスで実施されました。
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報道(いずれもロシア語またはベラルーシ語)