第16回ベラルーシ日本語弁論大会(実施報告)

2019年3月23日,ミンスク市のベラルーシ国立大学国際関係学部において,第16回ベラルーシ日本語弁論大会が開催されました。はじめに主催者を代表して在ベラルーシ日本国大使館より,德永博基・駐ベラルーシ日本国大使が開会の辞を述べたのに続き,今大会の会場を提供したベラルーシ国立大学国際関係学部より,シャドルスキー学部長およびボロヴォイ同学部東洋語学科長が,大会開催歓迎の意を表しました。また,今大会入賞者への賞品や出場者への参加賞を提供した企業・団体からは,「InData Labs」(「Game Stream」社)社のセルゲイ・ラボタイ・ビジネス開発取締役,アレクス・クシュネル・アニメショップ「P.A.W.」代表の二名が参加者を激励しました。
大会は,2019年10月にロシア・モスクワで行われる国際学生日本語弁論大会への国内予選を兼ねた第一部と,初学者を主な対象とする第二部に分かれて行われました。合わせて14名の参加者は,それぞれ5分までのスピーチを発表し,スピーチの内容・発表ぶりや,スピーチに関連した質疑応答の様子が審査の対象となりました。審査の結果,第一部では語学学校「InaTriol」で日本語を学ぶビクトリヤ・カポルツェワさんが,第二部ではミンスク国立言語大学の学生,ヤン・コミャギンさんがそれぞれ第一位となりました。モスクワ国際学生弁論大会では,大学で日本語を学んでいることが出場資格となっているため,モスクワ大会には第一部で二位となったベラルーシ国立大学のエカテリーナ・トリャキナさんがベラルーシ代表として出場することとなりました。第一部の第三位は,ミンスク国立言語大学のアナスタシア・サフコワさんでした。また審査員一同は,日本文学の魅力について語った語学学校「LinguaLand」で学ぶマリナ・タバレヴィチさんを特別賞受賞者に選出しました。入賞者には賞状と協賛企業・団体から贈られた副賞が授与されたほか,参加者全員にミンスクの姉妹都市仙台市から提供された伝統工芸品・玉虫塗のしおりをはじめとする記念品が贈られました。
審査員が審査結果をまとめる間,会場では特別プログラムが行われました。ベラルーシで勉強する日本人留学生3名がロシア語でスピーチを行ったほか,日本文化センター「葉隠」,ベラルーシ国立大学,ミンスク国立言語大学の日本語学習者が日本の歌を,またミンスク国立言語大学のグループは日本語劇「わらしべ長者」をそれぞれ披露しました。審査結果発表・表彰後,審査委員長を務めた德永大使の講評に続き,大使館と共に大会を主催したベラルーシ日本語教師会を代表してレーヴィナ会長が閉会の辞を述べ,第16回大会は終了しました。
結果
第1部(自由テーマ)- 第1位
- ビクトリヤ・カポルツェワ(教育センター「InaTriol」,「自分を愛すること」)
- 第2位
- エカテリーナ・トリャキナ
- (ベラルーシ国立大学,「ベラルーシの生活を楽しんでもらえるようにがんばりましょう)
- 第3位
- アナスタシア・サフコワ(ミンスク国立言語大学,「言葉の特別な力」)
- 審査員特別賞
- マリナ・タバレヴィチ(語学学校「LinguaLand」,「日本の文学」)
- 第1位
- ヤン・コミャギン(ミンスク国立言語大学)
- 第2位
- エゴール・ゴロヴァチ(ミンスク国立言語大学)
- 第3位
- メルクリア・グリナ(日本文化センター「葉隠」)